なぜすぐに虫歯を削らないのか

2017/12/13 【ブログ

当院では初診時にいきなり虫歯を削ることをしていません。

中には「なぜ治療をしてくれないのか?」と疑問に思う方もいます。

通常の歯科医院では初診時に削って型を取ることは一般的かもしれません。

でも考えてみてください。

大した診断や治療計画もなく、いきなり削るって怖くないですか?

 

その虫歯は活動性なのか?

活動性とは「虫歯が進行中」ということです。当然「進行が止まっている状態」もあります。

虫歯を治療する前にこの考え方がとても重要です。

「進行が止まっている虫歯」であれば、継続してしっかり歯磨きをするだけで

虫歯をコントロールすることができます。

 

ちなみに歯磨きができる場所の虫歯はほとんど進行が止まります。

 

虫歯のできた位置が、歯磨きのできる場所かどうかで

治療するかどうかも決まります。

つまり、いきなり削るのではなく、「活動性かどうかを診断し」「虫歯をコントロールできるかどうかを決める」

ということが一番はじめにするべき治療なのです。

 

どのように虫歯を削るのか?どのような材料で虫歯を詰めるのか?

虫歯を削る方法ですが、一般的にはドリルで削ります。

ですが実は他にも方法があります。

当院では「カリソルブ」という薬剤を用いた方法や

「スプーン」のような器材を用いて虫歯を丁寧に除去します。

なぜドリルをあまり使用しないかというと、

 

振動によって歯にダメージを与えたくないからです。

 

またどのような材料で虫歯を治すかも重要です。

一般的な「銀歯」「ダイレクトボンディング」「ハイブリッド」「セラミック」

などいくつか選択肢があります。

保険治療ではルールがあります。「ドリルで削って銀歯を詰める」というとてもシンプルな方法です。

 

自由診療では上記の方法を組み合わせて最適な方法を考えます。

 

治した後どうするのか?

どんな材質で治したとしても、メンテナンスを怠るとあっさり虫歯は再発します。もちろん歯周病もです。

3ヶ月検診をしている方としていない方では、虫歯や歯周病になる頻度は雲泥の差です。

セラミックやハイブリッドなど精密や治療はやはり長持ちします。

メンテナンスを適切に行えば、10年以上は持つかと感じます。(平均では5~7年程度です。)

 

保険の銀歯ではどうでしょうか?

どうしても精度は自由診療に比べると落ちることになります。

ですから、その分メンテナンスの頻度を増やすことも必要かもしれません。

また、より徹底したセルフケアやある程度の食生活改善も必要でしょう。

保険の銀歯でも10年以上持っている方も大勢いますから。

 

まとめ

  1. 虫歯の活動性を調べる。(虫歯を削るのか、様子を見るのか決める。)
  2. どのように虫歯を削るのか決定する。
  3. どのような材質で虫歯を治すのかを決定する。
  4. メンテナンスをどのようにするのかを決定する。

どうでしょうか。虫歯を治療するという単純そうなことですが、

これだけ考えて計画することがあります。

その計画を練るためにも、しっかりした診査診断が必要なのだと思います。

 

 
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