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虫歯や歯周病を治すために最も大切なこと

昨日までヘルスケアセミナーといって予防を中心に口腔を守るための集まりに参加していました。8ヶ月に及ぶセミナーでZOOMを用いて学びました。自分の医院にいながら、診療後にセミナーに参加できる世の中は素晴らしいなと時代の流れを感じます。

元々ヘルスケア学会にも所属していましたし、継続して学んでいたこともあり、今回のセミナーでは新しい知識を得たというよりかは、知識を再確認できた要素が強かったかなと思います。ということでどのような知識を再確認したかをまとめようと思います。

虫歯や歯周病を治すために必要なことは、一言で言えば患者さんの知識の向上です。私たち歯科医療従事者が虫歯や歯周病になりにくいのは、知識と歯磨き等のスキルがあるからです。たったこれだけの違いです。どんな人でもある程度の知識と歯磨き等のスキルがあれば、我々と差はありません。

例えば、虫歯は削って詰めることで一見治ったかに見えますが、これは対症療法になるので一時的に虫歯を無くしただけです。つまり原因が治っていません。治りましたよ〜という歯科医師もいますが、治ってはいません。

歯周病も同じですね。腫れているところの歯石とりや投薬で症状を抑えることは大切ですが、それだけではいずれまた歯周病になってしまいます。

これではいけません。

ですので、一番大切なことは「なぜ虫歯になってしまうのか?」「なぜ歯周病になってしまうのか?」という知識を持つことです。その知識を得てしまえば、基本的にはご自身の力で予防は可能です。

私たち歯科スタッフの仕事は、その手助けです。

  • 虫歯や歯周病の原因を説明し、理解してもらうこと
  • 歯磨きのスキルアップのためのアドバイスをすること
  • 定期的な検査を行うことで虫歯や歯周病になっていないかをチェックすること

歯科医院に行けば、歯を削って治してくれる。歯周病を治してくれる。というのは昔の話です。もちろん今でも治しますけど、もっと大切なことを当院ではやっています。

1〜6ヶ月に1回程度のメンテナンスを最も大切なことと位置付け、その場で上記の手助けを行なっています。一般的に予防歯科と呼ばれることをしています。

当院の求めている患者さんは、自分で知識を得て健康を守りたい人です。お互い協力して、皆さんの健康を守っていきましょう。

三軒茶屋 東名デンタルクリニック 院長 東名猛